シライ電子工業(6658)が業績予想を上方修正、SPET事業からの撤退を発表

シライ電子工業(6658・東証スタンダード)は、2026年10月19日、2027年3月期連結業績予想を上方修正するとともに、期末配当予想の増配を発表しました。同時に、独自開発のフレキシブル基板を扱うSPET事業からの撤退も発表し、事業再編を進めています。

発表の内容

業績予想の修正(2027年3月期連結)

項目 前回予想 今回修正予想
売上高 29,000百万円 32,000百万円
営業利益 850百万円 1,800百万円
経常利益 800百万円 1,600百万円
親会社株主に帰属する当期純利益 600百万円 1,000百万円
1株当たり当期純利益 40.01円 66.23円

※前回予想は2026年5月12日に公表したものです。

期末配当予想の修正

期末配当予想は、1株あたり20円から28円に引き上げられました(前期実績は35円)。

前期実績(2026年3月期連結)

前期の実績は、売上高29,118百万円、営業利益2,030百万円、経常利益1,822百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,309百万円(1株当たり87.47円)でした。

会社が説明した理由

業績予想修正の背景

会社は、資源・エネルギー価格の高騰や供給制約など先行き不透明な環境が続くなか、販売価格の改定について顧客から一定の理解を得られ、当初想定していた利益率の低下を一定程度抑えられる見通しになったと説明しています。一方で、原材料やOEM製品の供給制約、納期の長期化などの懸念も残るとしています。

SPET事業からの撤退について

シライ電子工業は、独自開発の耐熱性を持つ高透明なフレキシブル基板を製造・販売しているSPET事業(報告セグメント:プリント配線板事業)について、撤退を決定したと説明しています。これは、同事業の販売量が想定を大きく下回り、慢性的・継続的な赤字となっていたためです。

事業再編のスケジュール

SPET事業の撤退に伴い、受注停止日は2026年12月末、製造終了および撤退完了日は2027年3月末となる予定です。なお、同事業の対象従業員は3名です。

同時に発表された内容

今回の開示では、業績予想の上方修正と同時に、期末配当予想の増配が発表されました。

注目点と注意点

注目点として、当期純利益が600百万円から1,000百万円へ、1株当たり当期純利益が40.01円から66.23円へと大幅に上方修正された点、および期末配当予想が引き上げられた点です。

一方で注意点として、上方修正後も営業利益(1,800百万円)と経常利益(1,600百万円)は前期実績(2,030百万円・1,822百万円)を下回る見込みで、配当も前期の35円より少ない28円です。また、同社はSPET事業から撤退することを発表しました。連結業績への影響は軽微としています。この事業は、耐熱性を持つ高透明なフレキシブル基板を扱っており、過去の会計処理として2024年3月期には54百万円の減損損失が計上されています。

まとめ

シライ電子工業は、業績予想の上方修正と期末配当の増配を発表しました。ただし、修正後の予想も前期実績を下回る水準です。同時に、採算性の問題からSPET事業からの撤退という事業再編を進めており、今後の事業ポートフォリオの組み直しが注目されます。

本記事は開示情報を整理したもので、投資を勧めるものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

出典

元記事: 6658 シライ電子工業(株)(Yahoo!ファイナンス)

シライ電子「2027年3月期連結業績予想(上方)及び期末配当予想(増配)の修正に関するお知らせ」(2026-10-19 適時開示)

シライ電子「SPET事業からの撤退に関するお知らせ」(2026-10-19 適時開示)

この記事は上記の公開情報をもとに、内容を整理して作成しています。

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